GGGGGのプロジェクトマネジャーに聞く!GGGGGのこれまでとNFTを活用したさらなる展望とは!?

投稿日:2023年5月26日 | 最終更新日:2023年6月5日

2023年3月末にゲームをリリースしたばかりのブロックチェーンゲーム『GGGGG』。日本の上場企業が運営するブロックチェーンゲームとしても話題の『GGGGG』のプロジェクト―マネジャーである安井氏に『GGGGG』リリースまでの経緯や今後の展望についてお伺いしました。

 

パソコン用の画像

株式会社ドリコム 安井氏

サムスン電子、電通デジタル、セガ等での経歴を持ち、現在は株式会社ドリコムにてブロックチェーンゲーム『GGGGG』のプロジェクトマネジャーとして、ゲーム全体からマーケティングやコミュニティ運営まで幅広く手がけている。

Twitter:@YSUSU333

 

 

GGGGGについて

画像引用元:https://twitter.com/GGGGG_ja/status/1641395448186384384

 

『GGGGG』は2023年3月に株式会社ドリコムよりリリースされたブロックチェーンゲームであり、iOS・Androidのスマートフォンアプリとして提供されています。シンプルなシューティングゲームになっており、100人でのバトルロイヤルやダンジョン攻略などのモードを楽しむことができます。また、キャラクターのスキンがNFTとして販売されており、プレイヤーはNFTを購入することで唯一無二の見た目を手に入れることができると同時に、戦績によって特別なエフェクトが付与されます。

 

 

ゲーム内でのNFTの役割とは?

Q.『GGGGG』において、NFTはどのような役割を担っているのでしょうか。

 

『GGGGG』ではNFTを、見た目を変えるためのスキンとして活用しています

NFTの要素をスキンだけに留めている理由として、武器などのゲームの勝敗に影響を与えてしまう要素をNFTにすると、NFTを中心としたゲームになってしまうという点があります。NFTを持っていることがゲームを遊ぶための前提条件になると、プレイヤーの参入障壁が高くなってしまうため、NFTを持っていない、NFTを知らないという人でも違和感なくゲームを楽しめるように、『GGGGG』ではNFTの要素をスキンに留めています

 

画像引用元:https://drecom.co.jp/news/2023/02/20230210-01.php

 

 

NFTを取り入れた理由とは?

Q.NFTを持っていない人でも違和感なく遊べるようなゲームを目指しているとのことですが、なぜ『GGGGG』ではNFTを活用することが決まったのでしょうか。

 

NFTを活用したゲームでありながら、NFTを持っていなくても問題なく楽しめるような設計を目指した理由として、元々は、ブロックチェーンゲームではない普通のバトルロイヤルゲームとして企画が始まったという背景があります。Web2のゲームとして企画が進行していく中で、NFTという要素を組み合わせてみたら面白いのではないかと考え、実験的に『GGGGG』でのNFTの導入が決定しました。

 

Web2のゲームを入口として、NFTについて知って貰うことができる設計になっているため、Web3業界全体の成長につながるのではないかと考えています『GGGGG』では、実際にゲームを通して初めてNFTを購入してくれたプレイヤーもおり、既にマスアダプションが起こり始めています

 

 

GGGGGによるNFTのマスアダプションの可能性

Q.実際にゲームを通して初めてNFTを購入された方もいるとのことですが、そういった人はどの様な流れでNFTを購入されているのでしょうか。

 

まず、『GGGGG』は広告や、YouTuberによるプロモーションやゲーム配信サービスを活用したプロモーションなど、一般的なスマートフォンゲームと変わらないプロモーションを行っています。そして、そういったプロモーションの中では一切NFTについて触れていません。

 

ですが、いざゲームを始めてプレイしていると、見た目が特徴的なプレイヤーと遭遇します。そして時には、特別なエフェクトで光っているプレイヤーもいます。NFTを知らないプレイヤー達は、NFTスキンを使用しているユーザーを目にするのですが、自分はどれだけゲームを進めてもそのようなスキンを手に入れることはできません。そこで、特別なスキンについて調べた時に初めてNFTの存在を知り、購入方法を調べながらNFTスキンを購入してくれるのです

 

Q.現在、『GGGGG』では、Web2のプレイヤーとWeb3のプレイヤーのどちらが多いのでしょうか。

 

リリース直後はNFTの影響もあり、Web3要素によって流入してきたプレイヤーが多かったです。現在、体感ではWeb2のプレイヤー、Web3のプレイヤーが半分ずつ程ではないかと感じています。

 

Q.Web2のユーザーがDiscordに参加するという流れはあるのでしょうか。

 

Discordの参加者はほとんどがWeb3のプレイヤーです。そもそものDiscordの用途は、公式のサーバーに参加することではなく、プレイヤー同士がボイスチャットを繋いでゲームをプレイするために仲間内で使用するという物でした。そのため、公式のDiscordサーバーに参加して情報収集をするという文化はWeb3特有の文化になっています。Web2のプレイヤーを含め、長期的に人が対流するようなコミュニティをつくるために、地道な活動が求められています。

 

 

NFTを取り入れたことによるメリット

Q.『GGGGG』にNFTを取り入れたことによって生まれたメリットについて教えてください。

 

NFTを取り入れたことで得られたメリットは2つあります。

 

1つ目のメリットは、大きなコミュニティが生まれたことです。現在『GGGGG』のDiscordサーバーには約2万人が参加しています。もし、NFTを使わないWeb2のゲームとしてリリースしていたら、ここまでのコミュニティは生まれていませんでした。NFTによってゲーム内のアセットに経済的な価値を持たせることができるため、多くの人がコミュニティに参加するモチベーションになったと考えています。マーケティング的な観点からは、『GGGGG』に興味を持ってもらうためのフックとしてNFTが大きな役割を果たしたと言えます。

 

2つ目のメリットは、「このNFTはこの人」という様な認識が生まれることによって、プレイヤーがNFTスキンを使ってアイデンティティを表現できるようになったことです。やはり、同じパーツの中から組み合わせるだけでは、キャラクターに特別感をだすことは難しいのですが、NFTスキンは唯一無二のデザインで自分しか持っていないものであるため、プレイヤーは自分のスキンにこだわりと愛着を持てるようになりました。アイデンティティを表現できるという特徴はNFT全般に言えることですが、ゲームにおいても同じ効果が働いています。

 

 

今後の展望~IPとしてのGGGGGの可能性~

Q.今後の『GGGGG』の展望について教えてください。

 

先日、『GGGGG』のNFTはPFPとして使いやすいように、NFTのビジュアルがゲームで使用できるスキンの3Dのデザインから、2Dのイラスト化されました。これは、NFTスキンに対するプレイヤーからの反応から、GGGGGのキャラクターをIPとして展開していくことに可能性を感じたために実施した施策です。今はゲームをプレイする中で、キャラクターに愛着を持ってもらうという流れですが、今後IPとしてGGGGGのキャラクターが広がっていけば、キャラクターをきっかけにゲームを始めるという流れも作っていけるのではないかと考えています

 

 

多くのNFTプロジェクトでは、NFTでIPをつくり、将来的にゲームの開発を構想しているというものが見られますが、『GGGGG』はその逆を考えています。ゲーム発のIPとして、『GGGGG』のキャラクターとNFTに可能性を感じています。

 

 

最後に

Q.最後に読者の方に何かメッセージを頂けますでしょうか。

 

『GGGGG』のNFTがPFP用にイラスト化されたことで、多くのプレイヤーから更に愛着が湧いたという嬉しい報告を頂いています。ゲームを楽しむだけではなく、NFTに愛着を持って頂くことができて、非常にありがたく感じています。今後も様々なプロジェクトなどとのコラボも予定していますので、引き続き『GGGGG』をお楽しみください!

 

この記事を書いた人

EY Strategy and Consulting入社後、グローバル案件を担当する。YouTuberのコスメディレクターや広告運用を経験後、Web3領域でゼロスリー(株)を創業。ソフトバンクアカデミア14期生。

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