羊を育てる農場系ブロックチェーンゲーム「SheepFarm」を徹底解説

投稿日:2023年5月2日 | 最終更新日:2023年5月29日

概要

画像引用元:https://guide.sheepfarm.io/guide/gameplay/sheep-farming/sheep-care

 

SheepFarm』は、メタバース上で羊をお世話して羊毛を回収する農場ゲームです。集めた羊毛を売却したり、育てた羊でレースに参加したりすることで、MARMALADEトークン(MARD)を獲得することができ、ゲームをプレイしながら稼ぐことができるPlay to Earnのゲームとなっています。

 

放牧地や羊などはNFTになっており、売買することが可能です。また、ゲームをプレイするためには、放牧地と羊のNFTを所有している必要があります。2023年4月時点では、NFTを購入せずにゲームを開始しても最初の羊を持っている状態からゲームを始めることができます。

 

 

設計

『SheepFarm』のゲームやトークンの設計を解説していきます。

 

ゲームの遊び方

現在、『SheepFarm』はKlaytnチェーンで提供されているもの(ゲームへのリンク)と、Oasysチェーンで提供されているもの(ゲームへのリンク)の2つがあります。それぞれ、ブラウザからプレイすることが可能で、メタマスクなどのウォレットを接続することでゲームを始められます。2023年4月時点では、NFTを購入せずともゲームを始められるようになっています。

 

 

2つのゲームモード

『SheepFarm』では、羊を育てるSheep Farming(Meta-land)というモードと、羊達によって行われるレースの結果を予想するSheep Racingというモードがあります。

 

 

SheepFarming(Meta-land)

 

画像引用元:https://guide.sheepfarm.io/guide/gameplay/sheep-farming/sheep-care

 

SheepFarmingでの目的は、羊のお世話をして羊毛を集めることです。自分の牧草地に所有している羊を配置して羊を育てます。羊には餌をあげたり、なでたり、ブラッシングしたりなど、お世話をすることで羊毛を手に入れることができます。そして集めた羊毛は売却することでMARDを手に入れることができます

 

また、牧草地を自由にデコレーションすることもでき、配置したデコレーションや、そのレベルによって羊毛を手に入れられる時間が短くなるなどの効果があります。

 

 

Sheep Racing

 

画像引用元:https://guide.sheepfarm.io/guide/gameplay/sheep-racing/racing/in-race-mechanics

 

Sheep Racingは現在Klaytnチェーン版でのみ、プレイすることができるゲームモードです。MARDでチケットを購入し、レースに勝利する羊を予想します。様々なステータスの発動や天候による効果によってレースの結果が左右されます。予想が的中し、賭けに勝利することで、MARDを手に入れることができます

 

採用しているブロックチェーン

前述の通り、『SheepFarm』にはKlaytnチェーン版とOasysチェーン版があります。

 

Klaytnチェーンとは、韓国の大手IT企業であるkakaoの子会社が開発しているブロックチェーンです。Klaytnチェーンでは、PoCというコンセンサスアルゴリズムによって、高速名処理速度と、低いガス代を実現しているブロックチェーンです。また、Oasysも同様に高速な処理速度と、ガス代がかからないという特徴を備えており、ゲームに特化したブロックチェーンとなっています。

 

『SheepFarm』では、KlaytnチェーンやOasysチェーンを採用することで、よりユーザーにストレス(処理の待ち時間や、取引の度に発生するガス代)のない形で、ブロックチェーンゲームを提供することを目指しているのではないかと考えられます。

 

 

ゲーム内トークン

『SheepFarm』には、Nightingaleトークン(NGIT)というガバナンストークンと、MARMALADEトークン(MARD)というユーティリティートークンの2種類のトークンが存在します。

 

NGITを保有していることで、シーズンごとにリリースされる羊のデザインなどの投票に参加できたり、ゲーム内の天候に関する投票に参加することができたりと、ゲームの進行に関する議決に参加することができます。さらに、NGITはステーキングすることが可能で、ステーキング報酬としてMARDを得ることができます。

 

MARDは、ゲーム内の通貨として働き、羊の購入や繁殖、デコレーションの購入やアップグレード、羊の餌の購入などに使用することができます。尚、NGITは、ゲーム内で羊毛を売却する、レースに参加するなどのアクションによって入手することができます。

 

トークンエコノミクス

詳細なトークンの動き(トークンエコノミクス)は、以下の通りです。

 

画像引用元:https://guide.sheepfarm.io/guide/economy/tokenomics

 

特徴的なエコシステムを構築している訳ではありませんが、二つの仮想通貨の価格を安定させるために、NGITとMARDの両方をステーキングすることができる点が経済圏を成立させる上で重要なポイントであると考えられます。

 

トークンエコノミクス設計の詳細や他ブロックチェーンゲームとの比較を知りたい場合は、コチラの記事をご覧ください。

 

ロードマップ

『SheepFarm』は公式サイト上でロードマップを公開しています。そのロードマップを一部抜粋して紹介します。

 

ゲーム内およびトークノミクス

機能:

ゲーム外およびウェブサイトの

機能:

2023 年

Q1 

Sheep Racing V2 リリース

・無料ベッティング ゲームプレイ 

・ユーザー参加モード

プラットフォーム拡張

Oasys ネットワーク

Android と iOS のリリース

NFT 機能の更新 

・ネットワーク間の転送 

・NFTステーキング&レンディング

プロフィールメニュー公開

ソーシャルログイン&アカウントバインド 

・紹介プログラム

2023 年

Q2

Sheep Racing V3リリース 

・ユーザーホスティングモード

プラットフォーム拡張

・ポリゴンネットワーク

グローバルCEXへの上場

ラッキーボックスの内容更新

ラッキーボックス シーズン4 (Oasys)

ガイドコンテンツ更新

・コレクション (コンボリスト第4弾)

参考:https://guide.sheepfarm.io/guide/roadmap

 

コミュニティの運営方法

『SheepFarm』ではコミュニティの運営をDiscord、広報活動や情報発信を主にTwitterとMediumで行っています。Discordサーバーの参加者は2023年4月時点で約3万人です。また、公式ツイッターのフォロワーは約1.1万人となっています。DiscordやTwitterでの情報発信は主に英語で行われています。

 

運営体制

開発・運営チーム

『SheepFarm』は、Nightingale Interactiveという会社によって運営されています。韓国発の仮想通貨の自動運用サービスHeybitにも関わっているElliot氏がCPOとして、人気バトルロワイヤルゲームPUBGに携わった経験のあるFinn氏がCTOとして参画しているなど、CEOのRick氏を含めた3人の主要メンバーはゲーム開発やブロックチェーンに関する経験に富んでいます。

 

 

運営期間

2021年12月から、公式TwitterやMediumでの発信や広報活動を開始しており2023年4月時点で運営期間は1年4ヶ月となっています

 

約9ヶ月の情報発信、コミュニティ形成、クローズドテストの後、2022年9月に正式版がリリースされました。

 

正式版がリリースされるまでの9ヶ月の間に実施された施策の詳細(時系列での流れや効果の分析)に関しては、コチラの記事を参照していただければ幸いです。

 

マネタイズ

『SheepFarm』のマネタイズポイントとしては、ガバナンストークンであるNGITの一部をプライベートセールで販売した売上放牧地や羊のNFTの売上マーケットプレイスでNFTの二次流通が起こった際のクリエイターフィーがあると考えられます。

 

これらのマネタイズポイントの中でも、放牧地と羊のNFTの売上は特に重要であると推測できます。『SheepFarm』は放牧地と羊のNFTを最低でもそれぞれ1つずつ持っていないと遊ぶことができないようになっています。(2023年4月の記事執筆時点では、無料で利用できる放牧地と羊が付与されるため、NFTを購入せずともゲームを始めることができます)そのため、ゲームのユーザーが増える程、NFTによる売上が増加するようになっています。

 

さらに、ゲームが進行していき、より効率的に羊毛を集めるためにはより広い放牧地のNFTを使用して飼育する羊の数を増やすか、2匹の羊から新たな羊を繁殖させるなどしてレアリティの高い羊を手に入れる必要があります。そのため、、ゲームを始める際だけではなく、ゲームが進行するなかでもNFTを購入して貰えるような設計となっています

 

 

将来性

『SheepFarm』は2023年3月に、Oasysチェーン上でα版をリリースしました。またロードマップ上では2023年第二四半期には、ポリゴンチェーンでのリリースも予定されているなど、様々なチェーンでの展開を進めています。

 

また、モバイル端末(記事執筆時点ではandroidのみ)でのテストプレイも実施しており、マルチチェーンへの対応と合わせて、PC、モバイル端末で対応することによって、ユーザーの体験を向上させたり、参入するハードルを下げる狙いがあると考えられます。

 

『SheepFarm』の将来性は、これらの間口を広げる施策を通してどれだけ多くのユーザーを獲得することができるかが重要なポイントになってくると考えられます。また、獲得したユーザーに長く遊んで貰うためには、羊毛を集めるだけではなく、よりゲーム性の高いSheep Racingの様な要素を盛り込んでいく必要があるのではないかと考えます。

この記事を書いた人

EY Strategy and Consulting入社後、グローバル案件を担当する。YouTuberのコスメディレクターや広告運用を経験後、Web3領域でゼロスリー(株)を創業。ソフトバンクアカデミア14期生。

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